国の行方

夜、テレビにブータン研究家月尾教授が出て、ブータン(西)を特集していた。
ブータンに比べるとかなり開けている。
やはり、ブータンのGNH(国民総幸福度)を追っていた。
これを遂行するための4つの柱が示されていた。
1、維持可能な社会経済開発
2、自然環境の保護
3、伝統文化の保護
4、すぐれた統治
すばらしい!。特に4の政治はもっとも大事だ。
1の経済開発は人々の願いだろうと思われるが、電気は地域の水力を使って、こまめに発電し、地産地消の経済はまさに、維持可能な方向だわ。
2の自然の保護も徹底している。森が自然の恵みの源であり、水力発電の元であることを理解して、植林や伐採を実に計画的にやっている。
3の伝統文化は服装から徹底して、仏教の精神性を守ろうとしている。
この国の提唱する「人の幸福が何たるか」が国連で評価されていることが納得である。
情報化の中、人の欲望に道筋をつける一層の教育が必要となるだろうなー。

ちょうど時を同じくして、桜坂映画の11月のチケットを頂いたので、急いで出かけた。見ようと思うのは、
インサイドジョブ・世界不況の知られざる真実」である。
2008年のアメリカ、リーマンブラザース社破綻、低所得者層に広まった住宅ローンのバブル崩壊などに象徴される資本主義社会の危うさは世界中で体験したものだった。
この時、ウォール街では何が画策されていたのか、金融マン、政治家、官僚、政治学者、ロービーイストたちは互いにつながり金儲けを夢見て、確かに莫大な金を手に入れた。
金儲けの脳の動きは、男性特有の勝負心であり、ギャンブルと売春に対する脳作用と同列らしい。
ウォール街では高級コールガールの代金は経費で支払われていた。
そして、その破綻のつけは市民の税金で補われた。
富裕層の男たちが幸せそうな顔はしていないけれど・・、
この映画は国民がこれ以上だまされないために見なければいけないかも。
それから、この映画は第83回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した。
いろんな国があるもんだーとつくづく思った。