沖縄の子供たちの育つ環境が気になっていた

沖縄大学での、公開講座「子ども・若者と育む沖縄の未来〜基地の島沖縄を考える」に参加した。
今期、新しく学長になった加藤彰彦氏の専門分野が児童福祉論であり、沖縄の子供たちに関してその分野を深めたいと思って、沖縄大学に赴任してきたそうな。
沖縄大学は地域と共に、地域に開かれた大学としてすばらしく、宇井純氏や先代の学長桜井氏といい、興味深い人材が籍を置いてきた。
教育・福祉問題を基地問題と関連させて捉えるという沖縄独自の視点でシンポジウムが行われた。
全国を回っている社民党の元議員保坂のぶと氏も参加し、基地問題の中の沖縄の社会問題を紐解いてくれた。
幼児虐待は言うに及ばず、悲惨な子どもの状態が報告されるにつけ、やりきれない実態に目を瞑ってはいけない気がした。
団塊の世代の女性たちが立ち上がって、地域の子育てを支援しようとする姿には大いに共感した。
沖縄のイメージ・大家族、地縁血縁の協力は今や無に等しく、心して作り上げていかなければ、若いお母さんの孤立、家族の崩壊は防げそうにないようだ。
沖縄は基地経済の弊害、低所得の比率の高さ、今や祖母の世代が自らの生い立ちとあいまって、子育てに疎遠になっていると言われる。
自立・・・目指すしかない。基地、戦争から離脱するために。
ミュージシャンKEN子さんの元気な笑顔、声、生き方、地域活動に大いに励まされた。