おでん

最近、家人がおでんを食べたいと言うのでたびたび作る。
芋と大根が美味しい、家人は豆腐。
そんな中、COOPのお店でスーちゃんのお母さんに会った。
「そろそろ、秋の味覚が美味しいよねー。おでんをつつきにおいでよ」と誘った。
「もう、秋なんですねー」と、涙も光る所を見ると頑張っているんだなー。
数日後、都合が付いて、スーちゃん家族がやって来た。
スーちゃんにはもうじーじがいないし、ばーばは一人いるけど介護で忙しい。
だからスーちゃんの両親はたぶんスーちゃんを預けてほっとする場所が少ないかもしれないなーと気にかかっていた。
お昼は保育所に行っているけど、お休みの日とか・・。
スーちゃんは障害があって、気分のバランスが取れなくて、奇声を発することがあるのでレストランでおちおち食べておれないらしい。
家に上がってしばらくは無表情だったけど、家人の子守はすばらしく、ニコニコして声が出だした。
「我が家ではこんな笑顔を見たことがない」と、お母さんは言うけど、確かに毎日の子育ては、あれやこれや・・と、あっと言う間に日が暮れて眠ってくれたらほっとする、のが日常だもの。
今日は非日常をたっぷり楽しんでくれて、たっぷりおでんを食べてくれて・・また、明日からの子育てを頑張ってねーと祈らずには居れない。
スーちゃんのお母さんは「子どもが欲しくても生まれない夫婦もいるんだから、スーちゃんが生まれてくれてうれしい」と言う女性である。
成長はゆっくりで、育児のエネルギーも数倍必要だろうけど、育児の泣き笑いも数倍あるだろうなー。
今、スーちゃんはジャズやボサノバのリズムに興味があって、身体を楽しそうに揺する。
そのノリの良さと、カウントの正確さには全く驚いている。