メルケル首相のスーツ

以前からドイツのメルケル首相の服に目が行く。
朝、世界のニュースを見る時、ヨーロッパの話題に必ず顔を出すのがフランスのサルコジと並んでドイツの女性首相はメルケルさんなのである。
質実剛健のイメージのドイツのリーダーらしく、いつもテーラードのジャケットである。
いつもワンパターンのデザインで、それも、一度は丹念に仮縫いをしたパターンを、様々に色や素材を変えたテーラードの服に仕立てていて、小さい襟といかり肩が印象に残っていて、なんとなく興味がわく。
このワンパターンの型紙は彼女が忙しい中、ほーっておいても出来上がってきて、安心して着ることのできる服なんだろう。
でも、このパターンはちょっと退屈で、もう少しおしゃれなセンスを感じさせる服作りをしてほしいものだなーと他人事ながら思っていた。
おおっー!この所、なんとテーラードの襟が色違いになっている。
襟の部分にアクセントを置いて、おしゃれな雰囲気が出ている。
この方法はかなり古い手なんだけど、ドイツの堅物のお人には、なかなか似合っていて、いいじゃん。
色は黒だったり、茶色を襟と袖口に細くトリミングをしたり、テーラードのABCと言うか、やり古された基本中の基本のやり方がこうも生き生きと帰り咲いたことに感動さえしている。
たぶんこの先いくつかの色違いを目にすることだろう、楽しみ。
とともに、常に新鮮さを求められる女性のファッションはなんと厄介なこと!