テレビで「最後の石器人」を見た

西欧人に石器人と言われたアマゾン奥地に住む黄色人種の一族。
数年前だけど、NHKのカメラが10年越しの交渉を経て150日間、その文化と風習を取材をした。
衣類は男たちのはいている半ズボン以外は紐だけである。
紐の房で小さな前掛けをしているのが女性であった。
若い娘はせっせと植物で肌に模様と香りを付けている。
そのすらりとした裸の姿はとても美しく、みんなショートの直毛の黒髪でボーイイッシュの感があって可愛かった。
黄色人種の骨格が素晴らしくかっこ良かったのは、自分が黄色人種だからだと思う。
白人や黒人の女の裸体にはいつも違和感を感じるし、有名な絵画でさえ裸婦に感動はないけど、このナノマミの均整のとれた女性の姿態にはすがすがしく見とれた。
目がパッチリ、鼻筋が通り、男達は日本でならみんなイケメンと呼ばれるだろう。
月と共にシンプルな祝祭が多く行われ、シャーマニズムがあり、森の精霊と共に生きていた。
森の恵みを狩猟し、食べ、子供を産み、精霊となるまで生きる。
人の死はない、精霊となるのみだと言う。
精霊は動物や虫となり命を終えると。
この極力シンプルな生の営みには、人も自然そのものであることを感動的にとらえることが出来る。
出産は女だけで森に入り、半数の新生児は母親の決断だけでそのまま精霊とされる。
人口が増えては種族が生きられない、昔日本で行われた間引きだろう。
新生児は蟻に食べてもらう。蟻は精霊の使者とされる。
方や生かされた子供は5,6年名前を持たない。
行き伸びて成人にってはじめて名前を持つ。
(ただし、現在、僻地診療が行われ生存率が高まり、人口増になっている。
そのため部族の館を別に作り、別れて住んでいた。)
食べ物は自分で殺し、その命をいただいて自分は生きていることを体感しているナノマミ。
生と死が日々、目の前にあった。
もしこれを残酷と思う近代人がいるとしたらー。
動物を殺す現場と食す場を分け隔てている近代人の方が、問題を多く抱えているんではなかろうか。
彼らは自らを「マノマミ(人間の意味」)と呼び、その他の人種を他の人間、もしくは「以下の人間」と称している。
近代人は「マノマミ以下の人間」その通りかもしれない。
なにせ、今の日本人の普段の生活をこのまま続けるのなら、地球が後6個必要と言われているし。
進化はまぎれもなく「人間の絶滅」へ限りなく歩んでいることを思い知らされた。