着物を解いた

と簡単に言ってもちょっと大仕事なのである。
先程の熊本の大地震の後に実家を訪ねた折、近所の友達が「家が壊れて建て直すしかないので断捨離をしている。昔の着物も捨てるけど、ちょっと見てくださいな」と言うので、やっぱり好奇心がうずいてお邪魔した(*_*;。
もうリフォームの絹は持っている布で手一杯なのに・・・捨てられる絹には目がない、絹に同情してしまう。
カビにもシミにもめげず頂くことにした。
宅急便が到着したけど沖縄は梅雨なので天日干しは出来ない、でもベランダに2日ほどつるしたら湿ってほこりも飛ばなくなって良かった。
早朝、ベランダが涼しいうちに作業開始。眼鏡、マスク、ビニール手袋、前掛け、ごみ袋を準備して、カミソリで一気に縫い糸を切っていく。裏地も絹だけどあまりのシミなので残念ながらごみ袋へ。
さてこの洗濯は夕方、日が陰ってから・・というか疲れた。カビしているから洗濯機は使わず、手袋で手洗い。おしゃれ洗いの洗剤と、柔軟剤を使う。
脱水機をかけて、そのままアイロンがけ。・・・長時間アイロンをかけていたらテーブルが熱い水蒸気で焼けて色が褪せてしまった(*_*;。
でもこのテーブル(火鉢)は彼女の家で作ったものだから、何かの縁、いい味を出していると思って眺めている。
一晩では終わらず、半分は明日の夜に。
とりあえず解かずに置いておこうと思う着物には熱いアイロンをかけて箱にしまった。
でもあと半分残っている。いずれ、何かアイデアが浮かんでからだな。
いただく時に彼女に「・・座布団にでもしたらとっても座り心地がいいよ」とは言ったけど、お母さんから買ってもらった着物を切り刻む気持ちにはなれないだろうし、何より、片付けに大忙しでそんな余裕はない・・・のが実情なんだわ。
熊本の友達の頑張りを目の当たりにして、こっちでもがんばろーって気持ちになっている。