志の輔落語

基地騒動の中、かなり以前に申し込んでいた志の輔さんの落語を聞きに、国立劇場へ行った。
和の世界だから、春先の一重の濃紺の紬で。これは古いもので、もう洋服に仕立て直してもいい頃だなーとデザインをあれこれ考えるけど、和服として汚れも付かずとっても着易いのでなかなか解けない。
同系色の紺と青のモダンな柄の帯(反幅に仕立て直したもの)で。
志の輔さんは自然体で心地良い。
前座にお弟子さんが二人話をされた。沖縄の現状を引き合いに出して、「二人も連れてきてすいません、一人は鳩山さんにすれば良かったんですけどー」などと、ポロリとうまい。
沖縄講演は沖縄じゃんじゃんから〜始まり79回目だと。すごい、そう言えば同じように通ったイッセー尾形はとっくに来なくなったなー。
いつの間にか始まった演目は、超エネルギッシュな「バスストップ」。バスに乗り間違って結婚式に間に合わない仲人の話。
身体は大丈夫かなーと心配するほどだった。
何でも、たまたま「試してガッテン」で身体を検査したらぼろぼろだったとか。
志の輔さんはこれまで創作落語が多かったように思うけど、今夜のとりは重層な感じのする古典落語「鼠穴」だった。
兄の冷酷とも見える情が、結局弟の事業の成功の鍵であり、人を信じる、恨むは自分の器次第かもーと、笑いの中に、妙に考えさせられる話だった。
期待以上に、聞き応えがあった。良かったー。
志の輔さんは、本番で何を話すかは、舞台裏で観客を見てから決めるんだそうな、ほんとに?それはすごい。
沖縄には藤木勇人氏が居て、公演の受け入れ係として頑張ってくれるのでありがたい。
そう言えば、今苦悩の真っ只中と察せられる喜納昌吉議員は、社民党の受け皿として、かなり以前から頑張っていたことを思い出す今日この頃。