米軍事故の犠牲者の痛ましい真実

先日、伊波洋一氏の応援で評論家の佐高信氏と講談師の神田かおりさんが沖縄に来てくれた。
週刊金曜日」でお馴染みの佐高氏のお話しはーー今ちょっと思い出さないけど!?(・_・;?とっても納得で良かった。
ー思い出した。軍隊や自衛隊は、国民や平和を守るためではなく、国、天皇家を守るために存在するものであることを確認しておかなければならないと。
わかったー。
そして、神田かおりさんの講談が思いがけず迫力のある「語り」だった。
以前、児童文学の本で読んだことのあった「パパ、ママバイバイ」だった。
これは、横浜の米軍基地の近くに住む家族を米軍の飛行機が墜落してめちゃくちゃにした実話である。
外出中の父親は助かったけれど、母親と子供二人、叔母にあたる若い女性の四人が犠牲になったものである。
救助の自衛隊のヘリコプターは、何と!、パラシュートで脱出した米兵のみを助けて飛び去ったと言う。
子供は苦しんで苦しんで死んで行った。
母は全身やけどで、でも子供のために生きようと痛みをこらえて、頑張って頑張って、命は救われたけど
何とー、病院で長期入院を嫌がられ、とうとう精神科へ入院をする羽目になって、治療の手を止められて息が止まったと言う。
児童文学には書かれていなかった母親の最期の様子が、講談で語られて初めて知った。
悔しくて悔しくてやりきれない気持ちだった。
米軍基地のある環境は何とも恐ろしいものである。
沖縄でだっていつ起こるかも知れない事故。
沖縄に住んだ今、他人事ではないと強く感じた。
講談は古い文化のようであるけれど、何と感動的な芸能だろうとつくづく思った。
特に神田かおりさんの現代版講談が良かったせいもあるけど。
是非この講談を全国津々浦々で聞かせていただきたいものである。