「苦悩を引き受ける力」はコミュニケーションの中に

姜尚中氏がテレビ画面に映っていて、「悩む力」と言う文字が見えた。
あらー、昨夜の講演会は精神科医師による「現代における人の絆と死を考える」だったけど、印象に残った言葉は「苦悩する力」であった。
年老いて病気を抱えた時、特に癌の告知に耐えられず、うつになるケースの対策が目的だったのだけど。
人はもともと、誕生と共に喪失感(メランコリー)を持っているのかもしれないとも。
それをどう乗り越えて生きるか。
自己回復力(レジリアンス)が鍵であると。
それには、簡単に言えば、希望、期待・・が自己回復力をもたらす。
エスは病気を治すのに、言葉、触れる、信頼の三つを解いているとも。
つまり・・言葉を基礎にしたコミニュケーションが自己回復力のよりどころになるのなら、現代社会は人と人が疎遠になって、トラウマや苦悩を乗り越えることが難しくなってはいないか。
インターネットの世界のコミニュケーションもいいかもと。
さて、「死」の恐れにどう向かうか。
身体は誰のものか。
近代社会では個人的なものとして意識されているけど、古代社会では公に所有、つまり自然のものとしていた。
キリスト教では自殺は出来ないものね。
確かに信念、宗教があれば、「苦悩する力」による「苦悩を引き受ける力」になり、強いかも。
姜尚中さんはどう、表現しているのだろう。
本を買ってきたから読むとしよう。
でもでも、病まで治す「人との会話」の大切さを見直した。