入梅

今年は一週間も早く入梅してしまい、ゴールデンウイーク頃までのとってもいい季節・「うりずん」はあっと言う間に終わってしまった。
連休の観光客は少ないながらも、やはり人出はどこも多いようだ。
先日は、ますます面白さを感じている立川志の輔の落語を聴きに行った。
何と、沖縄公演は20年間通って、今回で100回目だそうで、沖縄は何かしら引き付けるものがあるらしい。
沖縄に住んでラッキーと感じることの一つが、このような芸能がやや安価に参加できることである。
今回も、志の輔さんは創作落語と伝統的な重厚な落語の2本立てを、たっぷり聴かせてくれた。
創作らくごは、今時の震災を語りながらいつの間にかそれにまつわるあれこれで面白い話に・・。
下町の商店街の人情話、雛人形をフランスの母子に見せられなかった代わりに
神社の境内に非毛氈をしいて町内の人たちが雛になって寒空の下並んで見せたと言うお話。
伝統落語は歌舞伎界の家柄のない役者がそのアイディアと努力で名取になる話。
その姿は見えないけれど、太鼓や三味線や笛の音が話を盛り上げてすばらしかった。
落語は人情を扱って観客をうならせたり、泣かせたりするものではあるけれど、そう涙を流して聞き入った経験は今までなかったと思う。
しかし、最近志の輔らくごはいやに涙がこぼれる。
(涙腺が緩んだのかもしれないけど)
実に、細部にわたって、納得なのである。
磨きがかかってきたと言うことかなー、次回も楽しみ。
それからー、紋付はかまの素敵なこと!。
前座の藤木勇人さんは沖縄の織りだと思うけど、なんと筒袖の長着に帯を前で結んでいた。これは琉装だなー、実に珍しい。