東ブータンへの旅その一

記録する事無く、印象に残ったことだけを、思いつくままに記してみようと思っています。
だから、時間は前後しています。
これはインド・ニューデリーへの旅すがら語り合ったKさん(飛行機内の隣の席に座っていた娘さん)への報告です。
ブータンへは広大なアッサム地方を一日掛けて通りました。
デリーに一泊し、アッサム州のガウハティへ飛行機で二時間。さらにバスでブータン国境へと進みます。
VIPバス乗り場の標識のもと牛の糞とほこりをかき分けて一台の古いバスへ乗り込みました。
これから先、アッサム地方を走る道すがら、車窓からは心痛む光景が延々と続きました。
たとえば、原発が廃棄物の処理を後回しにしているように、インドでは地に戻らぬプラスチック類の生活ごみがいたるところに落ちています。
インドの人はまさに、ごみの中で生活しています。
はだしの人、汚れた水で洗濯する人、泥水の中で腰までつかり魚をすくう人びと、荒れた広大な土地(水田もありましたが)。ほこりの舞うでこぼこ道路、水溜りの道路。
いったい政治はどうなっているんだろう?
打ち捨てられたような広大な土地、人々も打ち捨てられているのではないだろうか。。
一度だけ、店の前を掃き掃除する人を見てほのぼのとしたことでした。
全体的に教育が感じられないのは悲しいことです。
インドの国境の手続きを済ませた所にはお茶の畑が延々と続いていて、これが有名なアッサムの紅茶なのですねー。
生産性のある営みを感じてほっとしたものです。
茶畑には必ず大きな木が等間隔で植えられ、強い日差しを防いでいました。
ブータンに入ったとたん、ちりが一つもなく落ち着いた人びとの姿を見て、教育に力を注ぐブータン政府を感じましたねー。
でもでも、夜に立ち寄ったレストランバーに、現国王と王妃の写真が飾ってあったのはいいとして、横に、前国王と四人の奥方が並んで写した写真を飾ってあるのには、カルチャーショックを受けたものです。
ここは男尊女卑の遅れた国ですよ、きっと。
文化の違いで片付けられることではないと思います。
社会は半分を占める女性がちゃんと社会進出(政治にも)して初めて本物の「幸せ」を感じることが出来るのです。(今、コスタリカに注目)
最も、現国王は先日の結婚式で、一生この王妃と添い遂げると誓ったそうです。
紅茶畑、
けっして緑茶にはなりそうにない、ごつい葉っぱでした。
ここは国境です。
手続きはとーってもゆっくりと行なわれます。旅行者も生活リズムの切り替えをしましょう(^_^)。