東ブータンの旅その二

せっかくだからマイナーな所へ行ってみようと選んだブータン
それも東ブータン
東西のブータンの行き来は峠に阻まれて困難で、つい最近インドのアッサム地方から陸路での東ブータン入国が許可されたので、ぽつぽつと外国人(ヨーロッパ人)を見かけました。
ブータン一泊目の電飾で飾られた国境の町サムドップジョンガルを早朝にたって、夕方タシガン(ブータン二泊目)の町に着くまで一日中、狭いくねくね山道でした。
ブータンは小型バスが移動手段で、総勢11名スタッフ3名に荷物だけを積んだ小型トラックがお供しています。
運転手はマッチョな若者で、運転もうまいことは分りますが、この深い断崖絶壁の山道は舗装してない所も多く、もろい崖が崩れている中を結構なスピードでおしゃべりしながら走るんです。
目を瞑りたくなることが度々でした(~_~;)。
つい「無事に帰れるのかなー」と呟けば、「運転手さんは慣れてるんだから大丈夫ですよ」とブータンを経験した人はこともなげにおっしゃる。けどー(~_~;)。
道々、インドから出稼ぎに来た人々が手作業でこつこつと道路の工事をしています、すごく感謝です。。
近くには家族の住むテントが張られて、子どもも埃だらけで遊んでいます。
ブータンの人は家業の農作業に忙しいので、道路工事はブータンの国がお願いして、インドの人の技術と労力に頼っているそうです。
危険な崖の作業です、やはりかなりの人が亡くなっているそうですよ。

途中、国がロウシルクの染め織り技術を保存するために作っている工房を訪ねました。
期待の絹工房ですが、実はインド綿を基調にロウシルク糸(蛾が飛び立った後の繭を紡いたもの)で模様を織り込んでいました。
もちろんロウシルクは草木染(藍、アカネ、ウコン、クルミの殻、樫の葉など)やカイガラムシの分泌物で染めてあり、実に美しいものでした。
これは沖縄の染料と同じですし、手花織り(てぃーばなうい)と同じやり方です。
お国柄、カラフルで、しかもすごい緻密な織りには感服です。
でもここで買うのはがまんして、今後に期待です。
やっと、タシガンの町に着いて、ハイビスカスやブーゲンビリア、バナナの木が生い茂る(って程ではないけど、)庭での夕食は涼しくていい気持ちでした。
沖縄の草木と同じ物が多く、バナナも完熟なので美味しく、夏場マンゴーが安くて日本人に大人気だそうな。
お昼は予想以上に暑すぎで、寒さ対策の服は全く余計でした(~_~)。
食事は・・カレーと唐辛子味と聞いていました。
カレー味のジャガイモ、餃子のようなもの、ピラフ、ビーフン、焼きそば、ナン、野菜の煮物、など、どれも口に合って満足です。
きっと、日本人向けにマイルドに味付けしていただいたのかもしれません。
青唐辛子とチーズの煮込み(エマダッチ)は有名で、美味しいんだそうですが、私は頂きませんでした。
わいわい言いながら超辛味に挑戦して・・、食べ過ぎて胃を悪くした人もいましたねー。