お正月は和服

今年のお正月は沖縄も気温が低かったので、和服が着られてうれしかった。
かなり昔、南風原の大城廣四郎氏の工房で購入した琉球絣は丈夫で何代も着用出来るかもしれないけど、でも誰も着ることはないだろうと思うと、
いとおしくて、お正月なら変じゃないかもーと思って、今年も普段に着て過ごした。
今は亡き廣四郎さんも喜んでくれそうな気がした。

新年会には正月のみに着る十二支の絵柄の入った小紋が楽しみ。
これは古着屋の時代屋さんで安く買った上質の小紋なので着やすく、又食事の場にも惜しみなく着れるのがいい。
脱いだらブラッシングをして一、二時間風にさらせば仕舞ってもOK。
昨日もラジオでは壇ふみさんが和服の魅力を紹介していた。
女性は誰でも和服を魅力に感じているけど、着用するだんになるとその面倒さに躊躇してしまうのだと思う。
同じく和服の魅力を雑誌やテレビで論じている澤地久枝さん(作家)は、半襟の洗濯が面倒なので、使い捨てにすると言っていた。
金持ちだからそれでいいけど、それは工夫が足りないと言うものでしょう。
私の言うことを聞いてくれたら、どんなにか和服が面倒じゃなくなることだろうと、一人歯ぎしりしている(ー_ー)!!)^o^(。
まず、値段も高いし手入れが面倒な絹の長じゅばんを買わないこと。
長じゅばんに半襟を縫い付けたり、外したり、こんな大変なことはない。
汗ばんだ肌襦袢兼長じゅばんをざぶざぶ洗濯する気持ち良さったらない。
でも、もちろん、絹による衣擦れこそが着物の醍醐味だと言う方女性には私も同感です。
ですから、袖の部分と腰下には古着屋さんで手に入れた長じゅばんを使って綿の肌襦袢に取り付けて、リフォームもしています。
これなら絹といえども、惜しみなく自宅で洗濯できますからね。
また、和服は襟こそ命ですよね。
しわのない、手のかからない半襟は、やはり上質のポリエステルの人形襟に限ります。
デパートに売ってます。
洗濯が出来て、バイアス仕立てなのでしわも出来ません。
刺繍のあるものも素敵ですが、無地に自分の好きな端切れをちょいと乗せて、柄の半襟を楽しむのも簡単にできます。
この、手抜きをマスターしてこそ、着物の暮らしが可能にできる訳で・・。
ああー、着物の専門家さんはどうして着た姿だけを披露して悦に入っているんだろう。
着る前、着た後の手入れをわきまえてこそ、和服の着用が気楽にできるんだろうに。