小沢一郎氏は復活できるんだろうか

テレビドラマ「運命の人」(原作山崎豊子)で、沖縄密約の悪事を暴いた毎日新聞記者西山氏をモックンが熱演している。
西山氏も政治家・官僚に嵌(は)められて、長年の裁判もむなしく投獄された。
ここでもよくある手法、この問題を日米の密約から、女性問題に仕立て上げてマスコミと共にスキャンダルへと誘導しすり替え、国民の目をひたすら背かせた。
当時の佐藤栄作総理大臣には沖縄返還ノーベル平和賞が送られる話が出ていたので、それをもらいたくて必死に正義をねじ伏せたのである。
近年、実際に沖縄県民を欺いた密約が公になったけど、もう過去は帰らず、大多数の国民も無関心だったから、今感無量でテレビドラマを観ている。
特に、松たか子扮する西山氏のお連れ合いに敬意を表しながら。

そして!日本の最高裁は常に正義感が感じられず、今までも判決の多くが涙をのんだ所だけれど、
今回の小沢氏の裁判では唯一のかかわりの証拠である石川知裕議員の証言が、検察のねつ造だったことが世間に知れ渡り、証拠採用がなされなかった。
(それでも、NHKは「政治と金」がーとほざいている全く!最近はネットの情報拡大化で大手マスコミの操作も少しは力を弱めただろうか。もっと謙虚になってほしいものだけど)
佐藤優氏のアドバイスで石川氏が検察の取り調べを隠し録音をしたので真実が公になったわけで、同時に検察の組織的犯罪も取りざたされているのが注目される。
小沢民主党が大勝した頃から、官僚はもとより政治家もマスコミもぐるになって、日本の政治改革を進めようとした小沢氏を葬り去ろうと躍起になった。
日本がアメリカ一辺倒であることから少しアジアに軸足を移そうとした途端、「政治と金」のキャッチフレーズで犯罪者に仕立て上げられた。
これはアメリカの指示だと考えられる。
なのに!最近アメリカが中国の次期主席と言われている習近平副主席を日本の頭越しに招待したことは衝撃だった。
だって、習近平氏をいち早く日本に招待して、天皇にも会わせて、日中の今後の友好を図ろうとしたのは小沢氏だった・・、あの時は周囲の強い抵抗にあって痛い目にあったんだった。
さて、大阪の橋下市長の最右翼的な発想のTPP導入、教育現場の君が代国旗掲揚など、煽動ごり押しでは先が恐ろしいけど、
既存政治に対する閉塞感のエネルギー波が去らなければ次は見えてこないのだろうか。
冷静な実力政治家小沢氏の復権をあきらめきれない今日この頃。