「ポエトリー・アグネスの詩」がいい

ミシン掛けで肩もこりこりの今日この頃、
桜坂映画館から、誕生月の無料映画券を頂いて早速出かけた。
監督・脚本はイ・チャンドン
この名前は覚えておこうと思う、何しろすばらしい映画であった。
老女(65歳)を主人公に据えていることにも魅かれた。
離婚した娘の子(男子中学生)を預かりながら、自らの体の衰えとも戦いながら、つつましく暮らしている。
ふと、子供のころ「詩人になったら?」と言われたことを思い出して市民講座へ通う。
そんな時、孫達が少女を自殺させてしまうという事件を起こし、彼女には絶望の日々がつづく・・
やがて、詩は花鳥風月から、少女の苦悩に寄り添う一篇の詩へたどり着く。
主人公ミジャはとってもおしゃれ、私も、年取ったらきれいな色を着なくっちゃーと考えた。
センスがいいと言うより、きれいな美しい服が好きといった感じの、身近に居そうな初老の女性であることに、親近感を持ってしまうのである。
それにしても、人間への深ーい観察力と複雑なストーリーの面白さには感服。