実際の「枯木灘」

太平洋を望む海岸は波が荒々しくて雄大で美しい。
水の色も深いものを感じて魅力的である。
枯木灘と言う名称はどこにもなかったけど、
海岸に立ち並ぶ木々は突ペンをを除き葉っぱがみんな枯れて、痛々しい。
いつも吹き続けている風の強さが実感出来る。
断崖絶壁の海岸が続き、自殺防止を呼びかける看板があちこちにあり、なんだか緊張してしまう。
この美しい自然は、一部分を切り取るかのように見世物にして観光客を呼び込んでいた。
土産物屋が並び、ホテルも多い。外国からのお客も居た。
しかし、こんな遠い所まで狭い道を走ってきた甲斐があるほどの景観なのである。
しばらく走ると、ダイビングショップがあり、すでに聞いていたことではあるけど
クマノミスズメダイも居てすっかり熱帯の魚も棲める海水の温暖化があった。
しかし波の荒さは、初心のダイバーを受け付けないようで、早々に上がって岩でうなだれていた。浅いので波酔いをするのである。
やはり内海で楽しめる座間味島はベストだな。
インストラクターの一人は、座間味に友達が居て行く計画もああるんだそうな。
串本の町の目の前にも、美しい岩が立ち並び自然を満喫できる。
道の整備が進められているという事だけど、便利になってもこの美観が残って欲しいものである。
曲がりくねった道を走り続けてすっかり疲れてしまい、一夜明けて、
私は電車で東側の海岸がを北へ向かった。
海岸の景色は美しく、又熊野の山々も緑が深く目に優しかった。