朝鮮市場にて

先日、機会があって大阪市生野の朝鮮市場と言う所を、地元のリーダーである牧師さんから歴史などいろいろ話を聞きながら散策した。
姜尚中氏の「在日」などを読んでも、この古今東西にわたる人種差別意識に怒りを感じていたけど。
ここは、1920年代から工場の働き手として、朝鮮半島、特に済州島から大勢の移民が大阪に移り住んだそうな。やがて戦時中帰国したくとも、お金は持ち出せず、泣く泣く日本に残って、貧困と差別の中、辛酸をなめるようにこれまで暮らしている。
今はもう4世の時代になっているけれど、在日の問題は解決されてはいない。
最近の秘密保護法案が通れば、在日などのマイナーな人への締め付けが行われるに違いないと危惧しておられた。
今もこの町でヘイトスピーチは常時行われているそうな。保守化した政治の流れはここにも現れているようである。
韓国と北朝鮮の関係がもろに大阪の在日の人にも影響しているようだけど、一つ、ユネスコスクールと言う立派な学校があって、日韓朝鮮の子供たちが共に学んでいるそうな、ここから国際的な大人が育っていくことに期待したい。
さて、先ごろの韓流ブームでここ朝鮮市場も、女性たちがたくさん訪れるようになって、観光化してきれいになって苦笑いらしい。
私も、韓国で食べて以来、もう一度ぜひ食べたいと念じていたキムチの味に出会えてうれしかった。
美味しい韓国料理を食べたかったらこの朝鮮市場通りがいい。また行きたい。

歴史ある神社もあった。